スタンプカードを制作しました

少し前ですが、ペットショップで使用しているスタンプカードを新しくしました。

出来上がるまでの過程をまとめたいと思います。

基本アナログでの運営

このペットショップでは、ほとんどをアナログで仕事を回しています。

外部との仕事の関係でどうしてもデジタルでないといけないときだけ、タブレットやパソコンで業務を行います。

今時デジタルの方が回りは良いのでしょうが、スタッフがアナログの方が慣れており、困ってもいないのでわざわざ移行する考えはないのだと思います。

例えばトリミング予約は電話で受け、手書きで表に記入しています。
予約システムなどは入っていません。

トリミングご利用のお客様には、スタンプでポイントを付与しています。
今回は、このカード台紙作成を頼まれました。

今まで使用していたスタンプカード台紙が生産中止に…

スタンプカードを新しくすることになったきっかけは、これまで使用していた台紙が生産中止になったことです。

今はスタンプ形式でなく、ポイント形式になっているところが多く、スタンプカードはどんどん不要になっているそうです。

よく考えると、昔ほどスタンプカードを使っているお店は少なく感じますし、アプリで対応していることの方が多いように思います。

スタンプカード台紙が販売されなくなったとしても、ペットショップでは紙のスタンプカードを廃止にするわけにいきません。社長には「インターネットでいいから丁度いい台紙を探し、それに合うように作ってほしい」と言われました。

社長やスタッフが扱いやすい状態を考える

今まで使用していたものは、「Stanp Card」いうタイトル、最低限の使用ルール、升目など、テンプレートデザインが入っているものでした。社長が探してほしいといったのは同じ系統のものです。

しかし「真っ白な二つ折りカードを用意して好きなデザインを入れたらいいんじゃないか」と考えました。

印刷会社に頼まなくてもラベルやカードを家でも簡単に作れる「ラベル屋さん」といったラベル作成ソフトのサービスがあります。

このソフトにすることで下記のような利点があります。

  • 普段社長が買い出しに行くパッケージプラザに印刷用紙が売っている(消耗品の購入は基本社長)
  • 買い慣れたお店なので迷ったり、買う商品を間違えるといったリスクを減らせる
  • ほしいと思ったときにすぐ手に入る
  • 店頭の印刷機ですぐに作れる
  • 操作が簡単なので、いざというときパソコンが苦手なスタッフでも印刷できる
  • テンプレートでなく、好きなデザインで作ることができる
  • 一気にたくさん作ることができる

以上のことから、スタンプカードの台紙を探すよりラベル作成ソフトを使うことを社長に提案。
そのままOKをもらうことができました。

ちなみに、店では印刷物をラクスルなど業者に頼むことはしません。

小さな店なので大量印刷にする必要がないのと、運営内容が変わりやすく、都度記載内容を変えられるようにするためです。

過去に印刷会社で発注したのち運営内容が変わることになり、印刷物が大量に使えなくなった経緯もあります。
廃棄するにもコストがかかり大変だったようです。

モノクロ印刷で作ってほしい

店の印刷機はレンタルしています。基本料金に加え、印刷枚数に応じて使用料が発生するシステムだそうです。

印刷がカラーかモノクロかで値段が2倍近く変わります。

普段、お客様に送付するDMや配布するチラシはもちろんカラー印刷にしています。

しかし社長としては「スタンプカードに至ってはどのくらいポイントが貯まっているかがわかればよく、わざわざ目を引かせる必要のないポジションだ。」ということでした。

確かにその通りです。スタンプカードを持っているのは基本常連さんで、ポイントの仕組みも知っているし、店頭に預けて自身は保有していない方もいます。

そのため、スタンプカードはそんなにデザインにこだわる必要はなく、印刷もモノクロにしてほしいとのことでした。

それで以下の条件を考えました。

  • ぱっと見てすぐ「トリミング」とわかるように
  • 当日トラブルがあったとき困らないようにするための情報は入れる
  • モノクロで分かりやすいコントラストにする(カラーで作ってモノクロ印刷、にしない)

「ヒサゴ工房」にて作成

上記で「ラベル屋さん」に少し触れましたが、今回使用したサービスは「ヒサゴ工房」です。

実をいうと、私はラベル屋さんで社長にお願いしましたが、買ってきてくれたのがヒサゴ工房でした。

単純に間違えたのか、同じものと思っているのか、パッケージプラザにこれしかなかったのかわかりませんが、私がヒサゴ工房で作ればいいだけなので特に真意は聞いていません。

実はこのようなことはよくあります。それに対応するのもインハウスの役目と考えているので特に問題ありません。スタッフの方が働きやすいよう、裏で支えるための柔軟性は持っていようと思っています。

ヒサゴ工房は今回触るのが初めてでした。ですが、さすが一般の方でも使いやすいよう設計されているので操作に困ることはありませんでした。

しかしデメリットとして、取りたい余白の大きさ、文字の行間など細かい調整が効かないというのがありました。

私が作りたい条件で行おうとすると、この余白をもう少し詰められればもっとテキストが入るのに、とか、イラストとテキストの余白が大きすぎてバランスがイマイチ…など発生したのです。

他の画像編集ソフトと組み合わせて作る

発生した問題に対して行った対策が画像編集ソフトの「Photoshop」を使うことです。

Photoshopを使えば好きなサイズで好きなデザインが作れます。作ったデザインを画像でおこし、ヒサゴ工房内で張り付ける方法を考えました。

Photoshopを選んだ理由は、店頭のパソコンに「Photoshop CS4」が入っているからです。

私自身、使える画像編集ソフトはいくつかありますが、店頭でも編集できるデータにしておいた方が便利なことが多いので、ペットショップではPhotoshopを選ぶことが多いです。

作りたいデータづくり成功

Photoshopを併用して対応したことで、ヒサゴ工房で作りたいデザインを作ることができました。

完成したデザインだけ見ると大したことありませんが、実は様々な想いや背景が詰まったスタンプカードになっています。

まとめ

このスタンプカード作りでは、インハウスとしての役割をしっかり果たせたのではと思っています。

パソコンやソフトについて少しの知識が乗るだけで、スタッフの動きが楽になったり、安く済んだり、完成品が良くなったりします。

私もこのペットショップの内情やスタッフの動きを知っているからこそできたことです。

ただ作るのでなく、裏で支える者として今後も役に立っていきたいです。