こんにちは!ペット業界専門ウェブデザイナーのみのりです。 ホームぺージを作ろう!と思ったとき、気にするポイントとして大事なのが「失敗パターン」です。
せっかくお金と時間をかけて作ったホームページなのに、「あれ、あんまり効果がないかも…」「作った意味あるのかな」と悩んでしまうケースも少なくありません。
そんな悲しい失敗をしないために、やりがちな「失敗パターン」を今回3つご紹介します。
あれもこれも詰め込みすぎて、何のお店か伝わりきれていない
Webサイトを開いた瞬間に「ここがどんな場所で、自分にとってどんな良いことがあるのか」が直感的に伝わらないケースです。
もちろん、たくさん情報を載せることは大切です。でも、お客様が知りたいのは、まず何よりも「うちの子がここに通うと、どうなるのか?」という『この場所の役割』です。
一見してその役割が分からないと、お客様はサイトの中を探検する前に、「自分には合っていないかも…」と離脱してしまいます。
まずは「一番伝えたい役割」を、一目で分かる場所に置くことから始めます。
それはキャッチコピーかもしれませんし、心温まる一枚の写真かもしれません。あるいは、情報を整理し直すことそのものかもしれません。「何を置くか」「優先順序をどうするか」は、そのお店の魅力によって全く異なります。
「頑張って情報を詰め込んだのに、なぜか反応がない」とお悩みなら、それは情報のせいではなく、情報の「入り口の整理」がうまくいっていないだけかもしれません。
「なんとなく綺麗ならOK」で、本当の目的が見えていない(目的の不在・ズレ)
デザインには満足しているけど、来店率が上がっている感じがしない、お問い合わせが来ない…というのは珍しい事ではありません。
なぜそのようなことが起こるのかというと、導線設計がうまくいってない可能性があります。
導線設計とは?
導線設計は「サイトに訪れる人が欲しい情報が欲しい順番で載っているか」というものです。
例えば、わんちゃんを飼い始めたくて仔犬情報を探してる人を考えます。この方が見たい順番としては、
- 仔犬情報(犬種、誕生日、カラー、価格など)
- お店の情報(どんな人がやっているのか、どんなところなのか)
- お店の住所(見に行くことができる距離か)
という順番が考えられます。この順番で読み進められるページを組む、というのが導線設計です。
もしも、
- お店の住所(見に行くことができる距離か)
- お店の情報(どんな人がやっているのか、どんなところなのか)
- 仔犬情報(犬種、誕生日、カラー、価格など)
という順番で置いてしまうと、スムーズに仔犬情報にたどり着けず「わかりにくい」と判断され離脱につながってしまいます。これは、導線設計がうまくいってないということになります。
ホームページの目的やターゲットをしっかり明確にしなければ導線設計は作れません。単にきれいなデザインだけでは来店のきっかけや、お問い合わせにつなぐことは難しいのです。
ホームぺージ公開後、継続的な更新ができていない
更新できない理由としては、何を書いたらいいかわからなかったり、ブログを書くための時間が取れなかったり理由はさまざまです。
管理画面からログインして操作が手間だったり、そもそもパソコンを開くことから億劫だったり…継続的な更新は簡単ではありません。
「ホームぺージは公開してからがスタート」というメッセージはいろんなところで言われますが、ホームページの制作自体、とても労力がいることなので、公開で満足してしまうことも否めません。
ただどうしても、固定ページの1文字でもいいので、ホームページは定期的な更新は大切です。
ホームぺージが定期的な更新が大切な理由
1. 「このお店、今もやってる?」という不安を消すため
一番の理由はこれです。 ホームページの更新が何年も止まっていると、お客さまは「もしかして、もう閉店しちゃったのかな?」「忙しすぎて、もう新規の受付はしていないのかな?」と不安になってしまいます。
ホームページは、いわばお店の「24時間営業の窓口」です。「定休日のお知らせ」や「今月の予約状況」だけでも新しくなっていれば、お客さまは「よし、今もちゃんと営業してる!連絡してみよう」と安心して予約ボタンを押せます。
2. 「お店の雰囲気」が生きていることを伝えるため
ペットショップやトリミングサロンにとって、一番の価値は「技術」と同じくらい「スタッフさんの人柄や、お店の空気感」です。
過去の古い情報しかないサイトは、いわば「飾られたままの剥製」のようなものになってしまいます。
一方で、ちょっとしたお知らせや、わんちゃんとのふれあいの様子が更新されているサイトは、「お店の呼吸」が感じられます。その「生きた空気感」こそが、飼い主さんの信頼につながる材料になります。
3. Googleなどの検索エンジンに「生きてるサイト」と知らせるため
少しだけ技術的な話をすると、Googleのような検索サイトは「最近、中身が書き換わったホームページ」を、「今も活動している価値あるサイト」として優先的に見つけてくれやすくなります。
せっかく素敵なお店なのに、更新がないせいで検索順位が下がってしまい、誰にも見つけてもらえない…というのは本当にもったいないことです。
継続的な更新ができるようにするには
管理画面からログインをする、といった避けられない動作は外せませんが…
できる工夫はあります。
WordPress(ワードプレス)を使ってホームページを作る際、「更新のためのテンプレート」を設置できます。
例えば、仔犬情報の更新であれば…
「写真」「犬種」「性格」「価格」など、必要な項目だけが決まった枠(入力欄)として用意すれば、その空欄を埋めて「保存」ボタンを押すだけで完了です。
この方法であればデザインが崩れることもなく、綺麗なページが手軽に完成します。
トリミングサロンやペットホテルなど、専用の予約状況の確認ページを作ることもできます。これは、ホームページのカスタマイズだけでなく、GoogleカレンダーやSNSの埋め込みなど、いくつか選択肢の中からオーナー様が使いやすい内容で構築することができます。
「これならがんばれそう」という仕組みづくりが、継続するための一歩になります。
これらは専門知識がある制作者に頼むことで実現できます。
まとめ:なぜ、このような「悲しい失敗」が起きてしまうのか
せっかくお金と時間をかけてホームページを作っても、うまくいかないケースが後を絶たないのは、なぜでしょうか。
最大の理由は、「ペットを『家族』として心から理解し、その想いを言葉や形に変換する」というプロセスが、制作の現場で抜けてしまっているからだと私は考えています。
1. 「何を書けばいいか」は、制作側が引き出すべきもの
ホームページを作る際、「載せたい写真や文章をください」と言われて困ったことはありませんか? でも、オーナー様は日々の業務で手一杯です。何をどう書けばお客様の心に響くのか、迷うのは当然のことです。
本来、制作担当は単に綺麗なサイトを作るだけでなく、オーナー様の頭の中にある「言葉にできないこだわり」や「ペットへの愛情」をヒアリングを通じて引き出し、形にするべき存在です。それができていないと、どんなにデザインが綺麗でも「中身のないサイト」になってしまいます。
2. 「ペットは家族」という視点の重要性
そして何より大切なのが、「ペットは家族」という視点です。 これはペット業界では当たり前の感覚ですが、制作担当者の中には、あくまで「可愛い動物」という枠を超えられない場合があります。
「ペットは家族」という感覚が共有できていないと、サイトの言葉選びや写真の選び方ひとつにも、どことなく温度差が生まれてしまいます。飼い主様は、その「わずかな温度差」に敏感です。
「このお店は、うちの子を本当に家族として大切にしてくれるかな?」という不安は、ペットを「家族」として大切にする視点がそこに入り込めていないサイトから直感的に読み取られてしまうのです。
ホームページは、作って終わりではありません。
お店と同じで、ホームページは季節や状況に合わせて少しずつ手入れをして、お客様の反応を見ながら一緒に育てていくものです。
もし今、ホームページを眺めてみて「何を書けばいいか分からない」「今のままで想いが伝わっているのかな」と少しでもモヤモヤを感じたら、それは「もっと良くしていける伸びしろがある」というサインかもしれません。
ペットはただの動物ではなく「大切な家族」です。だからこそ、その想いを一番大切にできるホームページが、飼い主様との絆を深めるための、一番の道案内になるはずです。
制作したホームページが、オーナー様にとっても、これから出会うお客様やペットたちにとっても、温かい架け橋になることを心から願っています。



